『新吉ミッドナイト』
第十八巻 ―― a cuttlefish Z come home ――


2006年 6月 下旬 残り時間二ヶ月

何て言う所なのかな?ラジエーターが付く上の部分の右側です。

1:見にくいけど穴が二箇所開いています。
2:いつもの様に斬ります。
3:切り取ったサビサビを見ながら新たに部品を作ります。
4:この部分はボンネットを開けると見える所なので、段差が出来ないように慎重に溶接します。

切って貼っての作業はずいぶん早くなりましたよ。この作業時間で30分です。左側は事故後に修理済みみたいで綺麗でした。事故もやっておくもんですな?
右側ドア付け根の下部分です。
切開した時にサビ止め剤をたっぷりいれておきました。
しかし溶接した時に煙が出ていましたね。燃えてしまったのかな?まあいいや。
この部分は何か怪しいです。次回すぐに切開できるように点付け溶接にしておきました。ゴミが入らないようにシーラーを塗っておきしょう。忘れるかも。

あと二箇所切り取りたい所があるけど、もうやめます。おもしろくない。心残りはありませんです。見た目はボロでも走る、曲がる、止まるだ。時間も無くなってきたので次の作業に取り掛かります。




2006年 6月 下旬 一週間ぶりに晴れた日

今やっておかないと、きっと後で後悔すると思うフレーム修正がここです。テンションロットの付けの根部分です。事故を修理した時か、サビを気にして修理した時か解らないけど、何度か修理した形跡があります。もうちょっと真面目に修理しとけよてな感じで、トホホです。

よっしゃ、おらがしっかし修理してやるぞ!
ほんとに出来るの?
何とかなるよ。きっと。
フロアーとのつなぎ目は、すでに穴が開いています。
過去に二度フロアー張替えの時に見てみないふりをして、シーリング剤をしっかり入れていたので、それを剥ぐのが大変でした。
今回のレストアで体験できたのは、サビが発生していない部分へのシーリング剤は効果バツグンでした。しかし少しでもサビが出ている部分へのシーリング剤は前回(一年前)よりサビが進行していました。
1:ボンデ板で部品を作って
2:横の板を溶接して、向こう側の板も溶接して
3:下の板を溶接します。
4:画像はありませんが左側も同じように修理しました。

あれ?サビている部分は切り取ってないの?
はい。切り取らずに上から貼り付けました。
そしたらまたサビがすぐに出てくるじゃん。

見た目を重視してしまった、根性無しのアイルトンであった。




2006年 6月 下旬 竹やぶに潜入?した日

今やっておかないと、きっと後で後悔すると思うフレーム修正が後一箇所あるけど、楽しくない作業なので気分転換にと思いましてスポット増し補強を入れてみました。前後のバランスを考えてあまり多くは入れませんでしたが、これでオートポリスのラップタイムは5秒アップ間違いなし!
横でハッキネンが「ハーネスを止めるステーを取っちゃえ、取っちゃえ」と、うるさいので、ぜ〜〜んぶ取っちゃいました。本当は見た目は気にしないので、そもままでも良かったのですが、取るとすっきりしましたよ。だって合せ面にサビがい〜っぱい発生していました。

工程管理表の項目をやっと、二つ消す事が出来ました。しかし、まだまだ先は長いです。
みんなが応援してくれてるぞ。がんばれアイルトン!




2006年 6月 下旬 夏至

燃料パイプを外していたら、ボルトが3本折れちゃいました。どうしましょ。まっいいか。
ついでに何を取り付けていたのかわからない小物部品もとっぱらっちゃいました。
右側テンションロット取り付け上部の修理です。

1:遠慮せずに大きくカットしました。この後丸一日掛けてフレームの曲がりを修正したのですが、シャコマンで挟み込んで力を入れたら車が浮き上がるし、ウマから落ちそうになるしで・・・結局右側のフレーム修正はある程度のところで妥協しました。
2:POR15塗布。塗るときに愛情を入れるのを忘れていたので、すぐにサビるかもしれません。
3:ボンデ板を切って、クシ刃にスリットを入れて。
4:曲げます。
点付けしながらタタイテ曲げながら完成です。

この記事を読んでくれている人から、「まだ切って貼ってるの。早く次の作業に掛かれよ。おもしろくない。」と声が聞こえて来そうです。ハイおっしゃる通りです。おらも面白くないです。もう飽きちゃいました。




2006年 6月 中旬 禁断の果実終了

バッテリー下部の再生です。

1:サビサビ、ボコボコになったお手本を見ながらボンデ板にて部品を作ります。
2:出来た部品を一つづづ仮付け溶接していきます。
3:三次元曲線はむつかしいぞ!
4:もう少しだ、がんがれアイルトン!
できたー!
なんだか・・・・。かっこいい〜とは言えないかも?
見た目はボロでも、走る、曲がる、止まるだ!気にするんじゃないぞアイルトン!
ラジャー!
1:気分爽快なのでいつもの様に調子に乗って、右側のテンションロットの付けの根上部の気になる鉄板を剥がしてみました。
2:お〜とっ!なんじゃこりゃ?
3:切っちゃえ、切っちゃえ。フレームの骨の部分がかなりサビています。もっと大きく切断した方が良さそうです。

今思えばフロント部分は中古を購入して、そっくり付け替えた方が早かったかも?でも水平レベルが出せないもんなぁ〜。今さらウジウジ考えても仕方ないのでこのまま突っ走ります。




2006年 6月 中旬 キロアップだ!

アンダーコートの剥離がだいたい終わりました。以前遊び半分でレース車両を4台ほど作った事がありますが、こんなに苦労したのは初めてでした。下から鉄板、グレー塗装(サビ止め?)、ホワイト塗装、黒塗装(純正のアンダーコート?)、マルーン塗装、アンダーコート(後塗り?)の順でした。厚さは1ミリ〜4ミリくらいでした。
重さを測ってみたら2,5kg。
右側のテンションロットの付けの根上部は切開しますのでアンダーコートは剥ぎませんでした。
剥ぎ終わってからの感想ですが、予想以上に仕事がいっぱい増えちゃいました。はたして8月末までに完成できるのでしょうか?見なかった事にしてそのままにしとくと、きっと後で後悔するぞ。
納期厳守だぞ、がんばれアイルトン!
今までの修理やプチレストアの時も何とかなって来たので、今回もきっと何とかなるでしょ。ほんとに???




2006年 6月 中旬 草刈をした日

1:バルクヘッドは切断せずにボンドで貼り付けた方が安全だよとの意見もありましたが、男は黙って斬る!
2:案の定、横の壁がザクザクに錆びていまたので
3:これまた男は黙って斬る!
4:そして男は黙ってふさぐ!
5:後は家に帰って静かにビールを飲む!
1:ちょっと慎重に曲げ加工をします。
2:これまた慎重に点付けにて仮溶接をします。
3:出来上がりです
4:バルクヘットさんお疲れ様でした。バッテリー重たかったでしょうね。
今日草刈をしました。涼しい内にと思いまして今朝6時から草刈機にて2時間かけてやっと終わりました。雑草は水も肥料もやってないのに強いですね。どんどん生えてきます。
この一角だけはどうしても刈ることができず、残しました。
詳しくはユキのページにて




2006年 6月 中旬 フレーム矯正完了

1:ボンデ板を切って、たたいて、曲げて、愛情(重要!)を注ぎ込みます。
2:貼り付ける所にセットします。まだまだ形状が完全ではありませんが、おらにはココまでの形が限界です。30分ほど眺めて溶接する箇所の順番と、タタイテ曲げる場所をイメージします。
3:点付けしてタタク、点付けしてタタクを繰り返し3次元曲線を作っていきます。ここで慌ててはいけません。イメージ通りに行かない事が多々ありますので、その時にはまた30分観察してイメージを練り直します。
4:フレーム下部分もボンデ板で部品を作って忘れずに溶接しましょう。
1:矯正前。左側(内側)に出っぱっています。
2:矯正後。まっすぐになりました。やれば出来るじゃ〜んアイルトン!

整備要領書に記載されているボディーアライメントの数値通りに出来ているか確認をしてはいけません。目で見て「よっしゃ、まっすぐに出来たぜベーベー!」で OK です。

プロの車屋さんがこんなの見たら笑っちゃうでしょうね。でも笑われても良いのです。おらは鉄工所だから・・・こんな方法しか出来ない。愛情たっぷりそそいでいるからきっと240zも期待に答えてくれます。240zも「綺麗にしてくれてありがとう」ってトキメイテいました?
次はこいつだ!
調子に乗って斬鉄剣にていっきに切り取りました。っが、アンダーコート剥がしが、まだいっぱい残っています。あぷさん(マイブームのブログ)手伝ってくれないかなぁ〜。




2006年 6月 上旬 第一切開手術完了

左前部のフレーム矯正にチャレンジです。
大きく息を吸って、うぉ〜りゃ!でいやぁ〜!あちょぁ〜!ってな感じでフレームとサビている部分をばっさり切断しちゃいました。あ〜すっきりした。これ以上切ると元通りに復元出来ないかもしれないので、第一段階はここまでにしときます。
せっかくフレームの中が見えるのでPOR15を中に塗ってみようかと思います。その後ボンデ板をタタイテ、つねって、曲げて溶接します。「フレームに火を入れたらサビが発生するから止めときな!」ってな声が聞こえてきそうですが、そんな事気にしてたらs30zには乗れません。その時はその時でまた考えましょう!
デジタルフレーム修正機に掛けてフレームを矯正します。今現在ではこの技術が世界最先端らしいです。お試しあれ。
たかはまママさん号
たかはま親分がハコスカでT,I BABYへ遊びに来ました。おっと失礼。重大な打ち合わせに来社されました。
たかはまさんの奥さんが以前このハコスカ(3L)(エアコン付き)でお子さんを幼稚園に送り迎えしていたそうです。その当時幼稚園児達に大人気だったのは間違いない!現在は営業車に使っているそうです。さすがにハコスカを8台(内GTR二台)も所有されているだけあって、たかはまさんの情報量の多さにはびっくりべーべーでした。すごく勉強になりました。

PS、毎度の事ですが、あたかも自分のハコスカように横に立っているのは、たかはまさんではありません。




2006年 6月 上旬 工程管理表の製作

まだ何にもレストア出来てないのに頭の中では、あれして、これして、あれ付けて、とか色々と夢が広がり気持ちが集中できません。そこで心を整理する意味でも工程管理表を作っちゃいました。
なかなか画期的なアイデアだぞアイルトン!
これは小学生のガキが書いたのではありませんよ。りっぱな大人?が書きました。しかしこの字はおらの筆跡によく似ているな?
アンダーコート剥がしとサビの出ている塗装の剥離は、まだ半分も終わっていません。でももう飽きちゃいました。ほんとに根性の無い男ですなぁ〜。
飽きた時にはダッシュボードを外す作戦でしたので、早速ドアもいっしょに、とっぱらっちゃいました。
次の作業はどうしましょ?続けてアンダーコートを剥がすべきか、フレーム修正に取り掛かるべきか?
う〜〜ん。今夜の夕飯のおかずは何かな?




2006年 6月 上旬 文化祭の日

なんじゃかんじゃでやっとエンジンとミッションが降りました。次はダッシュボードの取り外しなのですが、トラウマがあっていや〜な作業です。ヒーター等を動かすワイヤーが知恵の輪みたいになってて、おらにはむつかしずぎるぜ!
作戦変更。先にアンダーコートを剥がすと事にしました。バリバリ(調子いい音)、チョロチョロ(調子が悪い音)ってな作業です。しかしこれも時間の問題ですぐに飽きてしまいます。
根性が足りないぞアイルトン!
この作業が辛くて我慢出来なくなったら気分転換でダッシュボードの取り外しをやろうと思います。なかなか良い作戦でしょ。?




2006年 6月 上旬 作業スピードが上がりません

まだエンジン降りてません。Gノーズやフェンダーを外していると驚く事が多くて、その度に作業が止まります。ん〜。あちゃ〜。わちゃ〜。なんじゃこりゃ?状態です。まだエンジンも降りていないのに「挫折」の文字が頭をよぎります。
景気付けにお神酒をあげてみました。
この枯れ葉は「関が原」の雨と、「岡崎」の風が染み込んでいます。もったいないので、このままにしておきましょう。




2006年 5月 下旬 冬眠生活へ突入。おやすみなさい。

今回のプチレストアの最大の目標はバッテリー下部のこいつです。かなり成熟しています。外側からビス止めしていたボンデ板を外してみたら、もう鉄板がありませんでした。8月中には完成させるつもりだけど・・・ついで病がきっと発病すると思うので・・・

1、バッテリー下部のガン細胞切開摘出手術およびエンジンルーム内塗装
2、左前部のフレーム矯正(チャレンジはやってみるけどけど出来ないかも?)
3、フロントフェンダー板金塗装
4、ダッシュボードを外すのでついでに社外メーターとナビ埋め込み(予算は?)
5、エンジン降ろしたついでに・・・我慢出来るでしょうか?(予算と時間がきっと無い)
作業一日目。ほとんど進んでいません。ボンネットをルーフに乗せて、ストラットを外して、バッテリーを降ろして終了。
5分、10分、3分・・・の作業です。電話がなったりした時には作業中断になります。

これから暑くなるぞ。がんばれアイルトン!
今朝、黒猫さんが届けてくれました。
まだお中元の季節でもないし???、とりあえずサインをして仕事に戻りました。そう言えばクール便とか言ってたっけ。早めに冷蔵庫に入れなくっちゃ。送り主の名前を見てビックリ。タカユキさんだ!
あり難いやら、嬉しいやら、申し訳ないやらで気持ちが動転してしまいました。ご好意に感謝して、新鮮なうちに食っちゃえ!さぁー大変だ。もう仕事が手につきません。「おーい今日は午後3時からホタテだよ。それまでに仕事を終わらせてね。」って号令を掛けると、ちゃんと終わるんですね。不思議です。
刺身&炭火焼で完食しました。タカユキさん有難うございました。奥様にも宜しくお伝え下さい。ごちそう様でした。
くまごろう号。
ホタテの匂いを便りにやって来ました。本物の240ZG!綺麗すぎです。
新品パーツがてんこ盛りでした。近々4輪ディスクに変身するそうです。
リアタイヤは16インチ ワタナベRに絶妙にオーバーフェンダーがかぶっています。カッコイ〜
おらも16インチが欲しーなぁ〜。いやいや、欲しいものを全部購入していたら、お金いくらあっても足りないよ。
ここは我慢だアイルトン!

PS、あたかも自分の240ZGのかのように横に立っているのは、くまごろうさんではありません。




2006年 5月 下旬 ラストラン

禁断の果実を修理する前にもう一度走りたくて、どうしても走りたくて我慢できない。会社のみんなには「ちょっとコーラを買ってくるねっ」と言って大分市内まで行って来ました。往復250km。これで5月に入っての走行距離は3600kmな〜のら〜。クルマもやっぱり走ってあげる方が、うれしいと240zも申していました。いつも走っているとトラブルは出尽くしてしまうので事前に修理しておく事が出来ます。いざ遠出をしても何にも怖くありません。怖いのはオービスとパンクとUFOかな?




2006年 5月 下旬 岡崎より帰還の翌日

九州から岡崎まで往復自走をやってのけた2台のs30zでございます。
きれいな 白240z は かつみ号 2003年制覇 L30フルチューン ソレックス50Φ 90Φストレートマフラー
中途半端なマルーンは ハイジ号 2006年制覇 L28スペシャルノーマル ソレックス44Φ 50Φ藤壺デュアルと思う?
どちらも48年前期、ライトカバー無しです。

この後かつみ号の助手席に乗せてもらって、裏山へひとっ走り行っちゃいました。内心そんなに変わらんやろと思いつつ・・・ところが目が覚めちゃいましたよ。なんじゃこりゃ!状態です。
おらの心の中では「エンジンには手を入れない」っと強く決めていたのに、その心がグ〜ラグ〜ラと揺らぎ始めた。マグニチュード12000rpm。酒とタバコと女は(女はうそです)絶対にやめないと決心してからは、ずっとそれを守り通して来た意志の強い男だったのに。
善からぬ計画を考え始めたアイルトンであった。